最近のIT業界

イーロン・マスク氏が買収してからの Twitter での騒ぎが連日ニュースになっていますが、昨日報じられた "Ultimatum" には驚きました。ブラック的労働か退職かという究極の選択をたった 1 日でせよと迫ったのです。

レイオフ

アメリカでは景気が悪くなるとあちこちでレイオフが行われたという話が聞こえてきます。過去にたくさんのレイオフを見聞きしてきましたが、今回はこれまでより規模が大きいような気がします。大手では万単位の人員を切っています。今日も大手ネットワーク機器の会社が 4100 人をレイオフしたという報道がありました。これだけ普通に行われているからといってレイオフされる側が平気なのかといえば決してそんなことはありません。仕事を突然失うのはとても辛く悲しいことです。涙を流しながら去っていく同僚を過去に何人も見送りました。

レイオフの形態は様々です。出社したらその日にいきなり「あなたのポジションはなくなりました」と人事部の人から告げられることもあれば、数ヶ月後という予告を受けて、それまでに懸命に社内や社外で次の仕事を探すというパターンもありました。いずれにせよ生活や人生設計に影響を及ぼす一大事であることにはかわりません。

Twitter

昨年、Twitter のリクルーターから「うちのポジションに応募しませんか」と声をかけられました。その時の誘い文句が「うちに来ればずっと家から働けますよ」でした。コロナ禍でリモートワークが始まると、希望者はずっとリモートワークを続けられることを Twitter は早々に決めたのでした。「永久リモートワーク」にはかなり心が動いたのですが、結局応募しませんでした。応募していて万が一にでも採用されていたら今頃この騒動の渦中にあったかも、です。

ニュースによると今日の「最終選択」で数百人単位の社員が去ることを決めたようです。アメリカは来週の木曜日にサンクスギビングデーを迎えます。その直前に多くの人が職なしになるというのはとても不安だと思います。サンクスギビングそしてそれに続くクリスマス、正月とアメリカ全土がホリデーシーズンに入るので、本格的な職探しは年明けに持ち越されるかもしれません。

家族がいて生活がかかっている人や、ワーキングビザで働いている人など、今日は辞められないけど、近い将来に転職したいと思っている社員もいると思うので、今後も人の流出は続くかもしれないですね。

それにしてもいきなりこれだけの人がいなくなってシステムのメンテナンスは大丈夫なのでしょうか。おそらく世界中にサーバーやデータが散らばっていると思いますが、引き継ぎの暇はなかったようなので、新しい人がその全容をつかむのには時間がかかるのではないでしょうか。ホリデーシーズン中ツイート量が増えた時にトラブルに見舞われたらどうなるんだろう、と人ごとながら心配になってしまいます。

最後に

アメリカで働いているとレイオフはどんな時も他人事ではありません。この状況では誰にも明日のことはわかりません。常に少し先を見据えながらスキルアップに励むしかないですね。

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