Googleがサイバー犯罪集団を訴えた
Google sued cybercriminals
偽サイトの作成にGeminiが使われたとGoogleが提訴
2026年6月12日、Googleは連邦裁判所に中国のサイバー犯罪グループ「アウトサイダー・エンタープライズ」に対する訴えを起こしました。このグループはGoogleのAI Geminiを使ってGoogle、YouTube、USPS(アメリカの郵便局)などの偽サイトを作成し、テキストメッセージを大量に携帯電話に送信したということです。The New York Timesによると、すでに何万人もの人が金銭的な被害に遭ったそうです。
AIが犯罪を加速
Googleによるとこのグループは約9000の偽サイトおよび100万ものURLをAIを使って生成しました。AIを使えば本物そっくりのウェブサイトをものの数分で大量生産できてしまうという恐ろしい時代になったのです。Googleはこのグループが250万ものスパムメッセージを短期間に送ったと見ていますが、これもAIのなせる技でしょう。The Wall Street Journalによると、スパムメッセージは巧妙に実際の通信会社などを装って送られており、1.9億ドルの損害が出た可能性があるとしています。
Geminiがどう使われたのか
Googleの訴状にはグループが使っていたとみられるハウツービデオのスクリーンショットが含まれています。そのビデオはプロモコードを入力する偽サイトページを作るために、どんなプロンプトをAIに与えたらいいかが解説されているそうです。これまで偽サイトを作るにはコーディング経験者が必要でしたが、AIはその壁を取り払ってしまったのです。GoogleがGeminiが悪用されるのを放っておけなくなったのもうなずけます。
私たちはどうしたらいいのか
基本的な対策は変わりませんが、よりいっそう注意を払わなくてはいけないでしょう。とにかくリンクはすぐには開かない。パスワードやクレジットカード番号を求められたらまずは疑ってかかる。たとえ本物だろうと思っても、提供されたリンクから行くのではなく、公式サイトやアプリを経由したほうがいいでしょう。